苦手なこと、あるいは少女とヴィレヴァンの話
こんにちは!うりです。*1
うり(@uriuriday0)
AnotherVision10期。
謎解き以外の趣味は踊ること。*2
好きな食べ物はナス。
AnotherVisionに入った理由は高校時代の塾の先生(アナビ)に当時布教と勧誘をされたから*3。
あとは大学に入って初めてLINEを交換した先輩のステメにアナビって書いてあったから*4。
普段は制作進行をしたりテキストを書いたり公演スタッフをしています。
苦手なことは、文章をかくこと。
テキスト班なのに???
・・・。
文を書くのが苦手な理由
私は文章をかくことへの苦手意識が物凄いです。
正しくは0から文章を書くことが苦手
読書感想文とか作文とか発注されたものとかは大好きなんだけどな。
今回のAVCCも与えられた1日分の真っ白な記事の重みが末恐ろしくて、ぷるっぷる怯えていました。
書きたいこと特にないし。
あとは不特定多数になにかを発信すること自体も苦手です。
見えない人々に評価をされることにひどく怯えているらしい。
AVCC。。。*5
たぶん普段コミュニケーションの大部分を非言語で補っている人間なので
非言語情報の発受を失うと緊張がひっどい。*6
だからわたしにとっては文章で何かを発信している人、皆本当にかっこいいです。
見上げて全力で拍手をしている。*7
でもやっぱり克服したいじゃない?
というわけで、今年に入って0から文章を書くことを克服しようと試みました。
結果、大量の下書きのみが存在するnoteが爆誕しました。*8
このまま一生放置されると思われた……その時
書き散らした内容の一部をこの記事に昇華すればいいじゃないの。
今 しかないですねえ。
"わたしの大切なもの"についてのお話
先日下北沢を散策していたら、ふとヴィレッジヴァンガードの存在を思い出しました。
記憶を頼りにそれっぽいところまで来れたものの、結局入り口が見当たらなくてgoogleマップ先生に泣きついた。
昔と少し入口が違う気がする。気のせいかな。
曖昧な記憶をたどってみると、
シモキタのヴィレヴァンに行ったのは中学二年生くらいの頃。
当時はサブカルとかそういうものが流行っていて、
B-side labelの少し風変わりなステッカーを店頭で見ながら胸を高鳴らせていたりしました。*9
だからその流れでサブカルの聖地シモキタにも友達と遊びにいっていたのでした。
ヴィレヴァンもまた然り。
そこは自身のアンビバレントをそのまま肯定してくれる場所。
小さくて幼い選民思想を受け入れてくれる場所でした。
一歩踏み入れると
その空間には憧れと安心と高揚がどろっと濃く充満していて。
密閉。肺が満ちていくような感覚を覚えます。
私がヴィレヴァンと聞いて、真っ先に思い浮かべるのは御茶ノ水店です。
御茶ノ水といっても名ばかりで神保町のど真ん中にあって
三省堂の目の前、三井住友銀行の横道を入ってすこし行ったところの右。
とっても静かで人のいない通りにあるお店。
目立った看板はなくて、
「ここから入ってください!」
と書いてある立て看板が唯一存在を主張していました。
中に入ると、コンクリートの壁で囲われた大きな円形の空間が広がっていて
螺旋階段で一番下まで下ったら、やっと、入り口に辿り着きます。
一歩踏み入れるとそこには
異世界のような広大な地下空間がひろがっていました。
暇なとき、学校帰りとかによく足を運んだ記憶があります。*10
中学1、2年生の頃だったでしょうか。*11
数時間の退屈しのぎ。
いつしか、精神がつらい時にも通うようになっていました。
勿論行くときは大抵一人で。
きっと当時の私にとって
シェルターのような役割を果たしてくれていたんだと思います。
誰にも介入されない、私だけの空間。
気付いたらいつからかぱったりと行かなくなっていました。
シェルターの存在すらも忘れてしまっていて
高校2年生になったある日、ふと、思い出しました。
懐かしい気持ちで懐かしい場所に向かうと
そこはもう、
もぬけの殻になっていました。
御茶ノ水のヴィレヴァンは、2020年3月に閉店していました。
ヴィレヴァンの店舗はここ数年でめっきり減っています。
まだ東京にある大型店舗は下北沢くらいでしょうか。
そんな生き残りである下北のヴィレヴァンは
かすかに青春の残り香を漂わせながら
私の幼心の欠片を今も守ってくれている ような気がします。
ずっとあってほしいな。
20歳になって大人になったし、今度何か買いに行こ。