おはようございます、こんにちは、こんばんは!
本日12/25を担当します、AnotherVision9期のまつりです。
どんな人?という方は、私のXを見てみてください。大体分かります。
ちなみに、昨年はアイスショーに行っていました。
その前はティッシュを配っていました。
2023年は、『NEXT』の1ステージ『小さな箱庭』のマネージャーを務めたり*1、学祭公演の制作協力をしたり*2、『リサイコロボックス』再演の運営長を務めたり*3、他にもたくさんスタッフをしたり*4と、色々な経験を積むことができて充実した1年になりました。
私は先日、荷物を持って階段を降りていたら、1段踏み外して転びました。一緒にいた友人に「転ばないように気をつけてね!」と言った2秒後のことでした。恥ずかしかったです。
転倒といえば、12月初旬のグランプリファイナル*5の際に、こんなポストがありました。
Very subtle, but Siao slipped at the start of his choreo sequence and put his knee down on the hand slide; they will count that as a fall and cost him like 5pts https://t.co/iTNYGyPrKF
— Jackie Wong (@rockerskating) 2023年12月9日
当該の演技は以下のサイト*6から観れます。
www.fgsk8.com ダイナミックな表現やジャンプが持ち味。かっこいい。
どうやら、演技後半のコレオシークエンスの入りで躓いたのが転倒扱いになってしまったようです。
プロトコル(スコア表)にも記載されています。(3位の人の10番目の要素です。)
これを見て、私は思いました。
転倒って、何?
ということで、今回は「転倒」について深掘りしていきたいと思います。
※着地点のよくわからない自由研究みたいになっちゃいました。暇で暇で仕方がない時にでも読んでみてください。
辞書における意味
とりあえず広辞苑第7版で引いてみました。
てん-とう【転倒・顚倒】
- さかさになること。さかさにすること。「主客—」「本末—」
- ひっくりかえること。ひっくりかえすこと。「斜面で—する」
- あわて惑って、度を失うこと。狼狽。「気が—する」
求めているのは2の意味ですね。思った順番と違った。
動詞だと「転ぶ」になると思うので、そちらも調べてみました。
ころ・ぶ【転ぶ】
- ころころ回って行く。ころがる。まろぶ。
- 倒れる。転倒する。こける。
- キリシタン信徒が改宗する。
4以降の意味と例文は割愛しました。
ここで欲しいのは2の意味だけど、1も雰囲気近いですね。
「転倒」には「転ぶ」とは書いてないのに、「転ぶ」には「転倒」と書いてあるんですね。へえ。
ちなみに、ジーニアス和英辞典第3版で「転倒」「転ぶ」を引いてみたところ、どちらも"fall"でした。"fall down" "fall over"も良さそう。
滑って転ぶことは"slip"になるみたいです。
英英辞典も引きたかったけど、見方がよくわからなかったのでやめました。英弱がバレる。
スポーツにおける転倒
いよいよ本題。スポーツでの転倒について調べていきます。
フィギュアスケート
国際スケート連盟(ISU)の公式サイトに掲載されているレギュレーションを読みました。
Rule 503に、転倒(Falls)の定義が書いてありました。
A Fall is defined as loss of control by a Skater with the result that the majority of his/her own body weight is on the ice supported by any other part of the body other than the blades e.g. hand(s), knee(s), back, buttock(s) or any part of the arm.
「スケートのコントロールを失い、エッジ以外の部分で体重の大部分を支える」状態のことみたいですね。なんとも曖昧ですが、様々なパターンに対応するためにこうなっているのでしょう。
転倒すると、回数に応じて減点されます。詳しくはレギュレーションのp.18を読んでみてください。
例えば、この演技の中盤のエアギターは、試合でやると転倒扱いになってしまうのでしょう。*7
www.fgsk8.com 面白いので是非。
前述のアダムシャオの演技では、エッジが氷から離れて膝で身体を支えた形になっているため、転倒と認定されたのだと思います。
ちなみに、昨日まで開催されていた全日本フィギュアでは、倒れ込んでフィニッシュするプログラムがありましたが、それは転倒になっていなかったです。最後だと転倒にはならないんですかね、詳しいところはよくわかりませんが…
体操
せっかくなので、他の競技についても調べてみました。
採点競技だし、転倒とかあるかな〜と思って最初に思い浮かんだのが体操でした。
国際体操連盟(FIG)の公式サイトに掲載されているレギュレーションを読もうとしました。
しかし、"fall"でファイル内検索をしても、何も引っかからず…"fail"で検索しても、よくわからず…
全部読むのはさすがに無理だと思ってしまったので、chatGPTに「体操競技における転倒の定義は?」と聞きました。すいません…
その返答がこちら。
体操競技において、「転倒」は一般的に特定のエレメンツや動作中に選手が地面に触れるか、床に着地が不安定である場合など、コントロールを失った状態を指します。ただし、競技や団体によって微妙な違いがあることもあります。以下は、体操競技における「転倒」の一般的な定義ですが、競技規則によっては変更される可能性があります。
床運動(フロアエクササイズ):床運動では、転倒は体操ルーチン中に地面に手や膝、他の一部が触れるか、あるいは床に対して垂直な方向にならないような着地がある場合に該当することがあります。選手が足りない回転やバランスを示す場合、審判団が転倒と見なすことがあります。
つり輪(リング):つり輪では、リングから離れて地面に触れるか、またはリングを支える体の一部が地面に触れる場合、転倒とみなされることがあります。正確な形での懸垂や転倒を伴わない動作が求められます。
ゆか(平均台):ゆかでは、着地が不安定であったり、手をつくことなく立ち上がることが難しい場合に、転倒と見なされることがあります。平均台の上でのバランスが求められます。
跳馬:跳馬では、着地が不安定であったり、バランスを失った場合に転倒と見なされることがあります。また、跳馬の着地において足が地面に触れないようにすることも重要です。
これらは一般的な基準であり、各体操競技の競技規則(特に国際体操連盟(FIG)によるもの)を確認して、より具体的な情報を得ることが重要です。
「コントロールを失った状態」は、フィギュアスケートと大体同じです。
「床に対して垂直な方向にならない」「手をつくことなく立ち上がることが難しい」といった文言はわかりやすいですね。
足が地面に触れないように着地するのは無理だと思うので、「脚」の間違いでしょう。
YouTubeで調べたら転倒集なるものが見つかったので、貼っておきます。(失敗集なだけあって非公式っぽい)
youtu.be とても痛そう、私は最後まで観れなかった…
スキージャンプ
フィギュアスケート同様、ウィンタースポーツだとどうだろう?と思って調べてみました。 国際スキー連盟(FIS)の公式サイトにルールブックが掲載されていました。
フィギュアスケートのように"Fall"という項目はなかったのですが、Rule 417.4にこんなことが書かれていました。
The Fall Line
It is the responsibility of the Jury to define the placement of the fall line on the outrun. After this decision has been reached, a crossline shall be marked with either a painted line or spruce twigs. As a rule, the fall line shall be located at the lowest point of the r2.
"Fall Line"というものがあるみたいです。調べたら、雪印メグミルクのスキージャンプチームのサイトにたどり着きました。
転倒ライン 【fall line】(英)
飛型点採点のために示されているラインです。このラインを過ぎた後で転倒しても飛型点の減点対象にはなりませんが、このラインより手前で転倒(手をついた程度でも転倒扱い)すると最大で10点の減点になってしまいます。
転倒しても採点には影響しないエリアが決まっているんですね。
減点の幅があるにせよ、お手つきしただけで転倒になるのはなかなかシビア…
意味も広辞苑より広いですね。
実際に何点引かれるか、などはルールブックに記載してありそうだったので、気になる人は読んでみてください。
学術論文にあたってみた
最後に、大学生らしく(?)CiNii Researchで検索してみました。
フリーワードに「転倒」と入力して調べたら17,489件の論文がヒットしました。(それはそう)
医療関係の論文が多く、そうでないものも抄録がCiNii上になかったり、OAじゃなかったりで内容がわからないものばかりでした…抄録が読めた論文を1件ご紹介します。
地震と転倒
山中永遠, 吉野孝. TOWAN: 360度カメラを用いた地震対策箇所提示システム. ワークショップ2022 (CN Workshop 2023) 論文集. 2023, p. 131-137.
近年の地震における怪我のうち,約4割が家具類の転倒・落下・移動によるものみたいです。それらの家具類が家電と接触して火災が発生したり、扉や窓などを塞いでしまう可能性もあるため、家具類の転倒防止対策はしておきたいところ。
そこで、『TOWAN』という、360°カメラを用いて室内の危険な家具類を指摘するシステムが開発されました。
実験の結果、『TOWAN』は利用者の家具転倒防止対策に関する知識不足を補えていることが確認できたそうです。
確かに、「倒れたらやばそう」と思っても、なかなか対策しにくい家具ってありますよね。背の低い箪笥とか、二段ベッドとか。
『TOWAN』を活用して、いつ来るかわからない地震に備えたいですね。
※本当に新しい論文なので、実用化はまだまだ先だと思います。
最後に
フィギュアスケートで躓いて減点されたところから、最後は地震にまで言及し、よくわからない記事になってしまいましたが…痛いし減点されるし逃げられないかもしれないし、転倒っていいことがないのかもしれないということわかりましたね。
なるべく転ばないように生きていきたいですね。(転んでしまったらその時はその時!)
ここまで書いてみて、世の中にはもっとたくさんの「転倒」があるんだろうな〜と感じたので…
もしよかったら、皆さんの転倒に関する雑学や体験談を教えてください!!
入力してくださった方、ありがとうございます。そうでない方も、こんな駄文をここまで読んでくださって大感謝です。
それでは、くれぐれも転ぶことのないように、素敵な年末年始をお過ごしください。
良いお年を!
おまけ
今年の2月、友人と白馬にスキーに行ったんですよ。
私は8年ぶりのスキーで、めちゃめちゃ楽しかったんですよ。
本当に楽しかったんですけど、
最後の最後
帰路に着く直前に
流れで中級者コースに行ったら、
転んで、膝の靭帯を損傷しちゃったんですよね〜
いやー、教えてもらった止まり方も、脚が疲れて実践できなかったんですよね。
道具もろとも大破して、我ながらびっくりしました。
幸い、お医者さんには手術や大層なリハビリはいらないと言ってもらえました。サポーターをつけて自力で歩けて、帰った次の日には元気に水族館に行けるくらいには元気でした…
年末年始スキーに行かれる方は、こうならないで、無事に帰ってきてくださいね…!